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月下岩上独猿図

 若い頃、久万高原町の落出あたりに、良くスケッチに出かけた。川の真ん中に大きな岩がごろごろと落ちている様子が面白くて1週間も通って描いていた。スケッチに疲れると、岩の上に寝っ転がった。岩の表面って、一見硬そうだが身体とピッタリと、はまると気持ちのいいものだ。ふっと空を見上げながら昼寝をするのが楽しみで。そんな岩をずっと見ていると、時間が止まっているような感じだった。

 息子が小学生くらいの頃、愛媛に帰省した夏休み、子どもたちを連れて久万川や面河川に遊びに行った。そんな時に、岩の上で遊ぶ子どもの姿から猿をイメージしたり、あるいは、自分自身の姿を猿にダブらせていたのかもしれない。

 猿と岩と月と・・・。
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