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散華図を描く

 2011、2012、2013年と三年続いて「散華図」を描いた。2011年に描いた「散華図」は、震災前に描いた作品だが、なぜ、その時に「散華図」などという作品を描こうとしたか記憶にないのだ。真っ暗な画面につり下げられた枯れた百合と、床を漂うよう百合の花びらが、震災後の僕の心に重くのしかかってきた。なぜ、「散華図」を描いたのか。

 その一年後に、天に昇ってゆく枯れた花をイメージして、もう一つの散華図を描いた。「希望」を見いだしたかった。さらに一年後に枯れた向日葵と太陽を描いた。その後も毎年描くことになる。なぜこうなったのか。復興は未だ終わっていない。
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