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十六羅漢図

都内にあるお寺さんから、十六羅漢図を描くように頼まれた。それまで、人物は描いたことがないし、ましてや、羅漢さんは仏様のお弟子様なので、とにかく、まずは調べなければと仏像、仏画を見てあちこち出向いた。たくさん見た結果、羅漢さまはお釈迦様と違い喜怒哀楽の仏様であることがわかった。泣いたり、笑ったり、気難しかったり、真面目だったり。そういう意味では、その辺にいる市井のおじさんと同じだ。衣装も、なるべくシンプルにするために一枚の白い布にした。(ほとんど日本の羅漢さんは中国風なんだけど。)その方が表情をクローズアップしやすい。色も極力抑えて、表情に集中することにした。果たしてうまく行ったかはわからないが、楽しく描けた。

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