展覧会などの記録 / 伊東正次の屏風絵・襖絵の世界展 / 桜襖絵展示 / 日本画家伊東正次と仲間たち展
ここ数年、全国のあちらこちらで展覧会を行ってきた。街を散策し、景色や季節を味わう。そして、建物と絵画を愛で、食事や温泉を楽しんで帰る。地方には地方の、風があり、光があり、匂いがあり、食べ物があり、その場所ならではの人々との出会いを僕自身も楽しみにしている。 / 今年3月に襖絵の前で琴や尺八の演奏と日舞の舞を楽しみながら、和食をいただくというイベントが開催される予定でしたが、コロナの影響で中止となりました。イベントは中止になりましたが、なんとか、展示は行うことができました。展示を始めた2月にはまだ、コロナが騒がれ始めたころで、夏くらいまでには収束するのではという楽観がありました。だんだん、本格的に流行し始め3月末の撤去の頃はホテル内も火が消えたような感じでした。その後も緊急事態宣言が出されるなど、7月くらいまでは展覧会も実際には行われず、やっと、7月末くらいからロビーギャラリーも復活したそうです。とはいえ8月に「伊東正次と仲間たち展」が開催されたころも、新宿での感染が止まらず、地方の人から見たら、新宿は絶対行ってはいけないエリアになっていたようで、展覧会が開催できるのか、あるいは、開催しても来てくれるのかだいぶ心配しましたが、なんとか、開催にこぎつけ、お客さんもいつもより多いいらしていただきました。ありがとうございました。 / 展覧会は、あざみ野で開催した「あざみ野アーテスト村芸術祭」を下敷きにして、一人の個展ではなく今までに関わった様々な展覧会やイベントを通して生まれた仲間たちとの展覧会を開催することにしました。一人での個展とは違って、様々な人間関係が交錯することで、展覧会なんですが、お祭りの雰囲気を帯びてきます。そんな感じが面白いと思ようになってきました。多分、絵を描くときは孤独なので、展覧会の折は賑やかにというのがあるのかもしれません。あるいは、絵画そのものがコミュニケーションなんだと思っているからかもしれません。展覧会をきっかけにしてたくさんの交流の場になればと思います。 / 3年前に三人展でお世話になってから久しぶりの展覧会でした。近浩一路は油彩画を描いていたこともあり、西洋の陰影法の影響を受けているのだと思うのですが、それが多分、光を感じる水墨画になっているのではと思います。その、西洋的でも東洋的でもある表現に惹かれています。いつもスタッフの皆様のおかげで、明るく楽しく展示をさせていただいています。
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